横瀬人形芝居は、江戸の説教節三代目薩摩若太夫の孫弟子にあたる横瀬村の若松佐登太夫が、江戸で人形の頭を求め、説教節にあわせて演じる人形芝居を創設したといわれ、近世末期から明治にかけて盛んに行われました。
人形は、一人遣いで、少人数の観客を対象とする小さな舞台で、農家の座敷などで演じるのにふさわしく豆人形とも呼ばれています。
背から差し込んだ右手で人形の頭と手を操り、左手で顔の表情や着物のすそをさばく所作が、茶道の「ふくさ」のさばきに似ていることから「ふくさ人形」との別名もあります。
秩父夜祭りの屋台芝居の舞台をまねて作られたとも言われる、豪華絢爛な彫刻が施された廻り舞台が、芝居の途中で廻る様子は圧巻です。
10月に行われるよこぜまつりでは、「人形芝居」のほかに「里宮の神楽」や「芦ヶ久保の獅子舞」などの横瀬町の郷土芸能が楽しめます。
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