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齋藤染物店
Saito Somemono
秩父を語る上で欠かせないものといえば、秩父の夜祭り。そして、この伝統的な祭り半纏の制作によって発展し、今でも続いている藍染紺屋があります。それが、140年続く齋藤染物店。藍といえば、もちろん濃紺の色を思い浮かべますが、染める前の藍はというと黄色と緑色を混ぜたような色。空気に触れることで酸化して紺色に発色するのだから不思議なものです。染めの工程では、下染めをしてから本染めを何度も重ね、紺に深みと厚みを出していきます。その仕上がった“色”というのが、染め物屋それぞれの個性になるのだそう。
色の調整も、空気の当て方も、全ては経験。齋藤染物店でも、代々父から子へ、子どもの頃のお手伝いの延長から少しずつ技術を伝えはじめ、身体で覚える形で創業当時から変わらない技術や職人の勘を受け継いできました。常に作業は数名でのチームワーク。阿吽の呼吸で作業が進んでいく様は美しく、家族というひとつのチームを絶やすことなく紡ぎながら、技術を伝承し続けてきたことの力強さというものを感じざるを得ません。
そして、昔から変わらない藍染めのものづくりはそのままに、五代目の齋藤匡さんが、新たな試みとして10年前に立ち上げたのが、「紺七」というブランド。藍染めのバッグからスタートしていますが、今では秩父らしいモチーフや街並をデザインしたユニークなオリジナルてぬぐいも人気です。
「もともと考えて作ることは好きですね。道具てぬぐいは、手伝いにきてくれているスタッフが絵を描くのが好きだと知って、工房にある藍染めの道具を描いてもらったんですよ。そしたら、それがなかなかよくてね。もちろんうちとしてもうれしいし、スタッフの子も自分の絵が商品になってうれしいし、そういうのはいいなぁって思ったんですよね。
その他にも、嬉しいご縁で西武鉄道さんとおもてなし観光公社さんが企画するグッズとして、秩父の盆地に流れる荒川や花火を秩父銘仙の伝統柄で表現したてぬぐいをプロデュースさせていただいたんです。
私は一度、大学から10年くらいの間、秩父を離れているんです。そうすることで見えてくる秩父の良さってあるんですよ。文化だったり、風景だったり。紺七てぬぐいは、そういう秩父のいいところを知ってもらうきっかけになったらいいなぁ、と思って。わたしだけで作っているわけではなくて、秩父のいろいろな人との繋がりで出来上がっているのもおもしろいところ。紺七としてやってみたいことは、まだまだ山ほどありますよ」
祭りという地域の強いつながりを支えてきた秩父唯一の藍染紺屋 齋藤染物店は、秩父のつながりを活かしながら、今度は秩父と他の地域の人とをつないでいきます。
地形や文化、秩父銘仙など、秩父らしさがモダンにデザインされたてぬぐいは、半分の長さでコンパクト。カラフルな4色から選べます。
【商品名】 |
秩父紺七 てぬぐい |
【商品概要】
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花火柄 秩父銘仙の代表図柄「矢羽根」で表す荒川の流れと山々に上がる花火をデザインした伝統技法の注染(ちゅうせん)染めてぬぐい。
道具柄 秩父唯一の藍染紺屋・齋藤染物店の染め道具をデザインした道具てぬぐい(こちらは伝統技法の注染染めです)。 |
【商品規格】 |
花火柄 4色(青/緑/赤/オレンジ)、サイズ 約55cm×36cm、綿100%
道具柄 サイズ 約90cm×35cm、綿100% |
【商品価格】 |
花火柄 各 ¥540(税別) 道具柄 ¥860(税別) |
【取扱いのご注意】 |
伝統技法である注染(ちゅうせん)染めにて製作されており、色落ちをする場合があります。薄い色の服との使用や洗濯の際はご注意ください。 |