荒川にかかる親鼻橋上流に見られる紅簾石片岩の露頭は、たいへん見事なもので、世界的にも珍しく貴重な存在といわれており、名勝・天然記念物『長瀞』の指定区域の上流側起点にある大岩です。この岩は、紅簾石、石英、絹雲母等の鉱物を含み,暗紫色から深紅色を呈しています。大岩の上には大小2個の甌穴(ポッ トホール)があって、かつてその面が荒川の河床であったことを知ることができます。