Product details in English are here
ツグミ工芸舎
Tugumi Craft
2016年から、秩父市より赤ちゃんへの誕生祝い品として贈られているものがあります。それが、「ツグミ工芸舎」によって企画された「TUMICCO(つみっこ)」。これは、秩父市が2015年より自治体として取り組んでいる木育行動プラン「ウッドスタート」※の最初の事業として、市の主催で誕生児に贈る木製玩具のデザインコンペが行われ、その中で最優秀賞に選ばれたものです。このコンペの条件は、素材として秩父のスギとヒノキを使うことでした。
木材としては比較的やわらかいこの2種類を使って、子どもたちになにを贈ろうか―。ツグミ工芸舎のお二人が、そう考えたとき、辿り着いたのがこのシンプルなつみきおもちゃでした。つみきは通常、積み上げたり落としたりしてハードに遊ぶことを考慮してか、広葉樹の硬い素材でつくられますが、スギやヒノキのようなやわらかい素材でつくられたつみきは、遊べば遊ぶほどにつみきには傷がつき使用感が出てきます。しかし、その傷や使用感は、視点を変えれば子どもの成長の証。子どもとつみきが一緒に育っていくことが、「TUMICCO」の魅力だとツグミ工芸舎の足立由美子さんは言います。
「TUMICCOは、子どもたちが遊んだあとや噛んだ歯形がついて変化していきます。変化することって、育っていくことだと思うんです。子どもとおもちゃが一緒に育っていくようなおもちゃになったらいいな。そんなことを思って、あえてやわらかい素材を選びました。ドミノのように倒して遊ぶと、やわらかくていい音がして、それも心地いいんです」
つみきの形は、シンプルながらとってもユニーク。とんがり屋根を思わせるような形は、秩父を支えてきた繊維工場などで用いられていたノコギリ屋根をイメージしたもの。シンプルですが、いろいろな側面を持つ形なので、組み合わせ方によっていろいろな形に変化します。そして、そのつみき1ピースのサイズにも、ある日本人らしいこだわりが隠されているのです。
「つみきの底面のサイズは、一辺が一寸になるようにしています。だから、つみきを10個並べると、長辺が一尺になるんです。センチやメートルなど、海外の単位が日常化されていて、日本のサイズって馴染みがなくなってきていると思うのですが、日本で家を建てる時に大工さんが使っているのは今でも尺貫法なんですね。TUMICCOは、『日本の木で日本人がつくった日本のおもちゃをつくりたい』っていう想いで企画をしていたので、サイズも日本のものにしたんです」
このつみきは、秩父銘仙の伝統技法・ほぐし織りを用いた綿のふろしきがセットになっています。このふろしきに描かれている秩父の町につみきを並べて、自分だけの町をつくるのも楽しそうです。ツグミ工芸舎が企画し作ったつみきを、秩父のシルバー人材センターの方々が手作業で仕上げを行い、秩父で活動するデザイナーと秩父銘仙の職人によってつくられたふろしきに包まれる。まさに、秩父の素材と伝統文化と人のつながりが集結してできあがったつみきなのです。
※「ウッドスタート」とは、日本グッド・トイ委員会が林野庁の木育の事業を受託し展開している木育の行動プラン。秩父市は、2015年に全国で12番目に、埼玉県では初めてその「ウッドスタート」を自治体として取り組んでいく宣言を行いました。
シンプルなだけにその遊び方は無限大。積むもよし並べるもよし倒すもよし。子どもはもちろん、大人も夢中になれるつみきおもちゃです。
【商品名】 |
TUMICCO |
【商品概要】 |
秩父の軽くて柔らかい針葉樹で作った新鮮なつみごごちのつみき。かつて秩父を支えた絹織物産業を象徴するノコギリ屋根の織物工場をモチーフに、秩父の歴史と文化を知っていただくおもちゃです。 「TUMICCO」は、秩父の郷土料理「つみっこ」と「積みっこ(つみき)」をかけ合わせたネーミング。 セットの秩父銘仙の伝統技法ほぐし織り風呂敷にデザインされた地図が遊びシートになります。 |
【商品規格】 |
18ピース(秩父産スギ)、風呂敷 |
【価格】 |
¥5,500(税別) |
【取扱いのご注意】 |
*親子で一緒に遊びましょう。 *天然木を使用しています。時間と共に少しずつ変化する木の風合いをお楽しみください。 *スギは柔らかいため傷つきやすいので、大切に扱いましょう。 *節や黒い変色があるものがございますが、木が成長の過程で出来たもので、一つ一つ木の個性です。身体への影響は無く、品質に問題ありませんのでご安心ください。 *上に乗る、火に近づけるなど、危険な使用がなされないよう十分注意してください。 *万が一製品が破損、分解した際には誤飲、怪我の恐れがありますので使用を中止してください。 *表面が毛羽立ってきた際には、目の細かい(300番~400番)サンドペーパーで軽く磨いてください。 *汚れがついた時は、きつく絞った布で水拭きし、風通しの良い日陰で完全に乾かしてからご使用ください。 *乾燥、湿気を避け保管してください。 |